OVERVIEW
実際のホテル現場から寄せられた相談を起点に、1社専用の受託システムではなく、 他のホテルにも導入可能なB2B SaaSとして要件を整理し、設計・開発しました。
BQmenuは、ホテル宴会場向けのメニュー公開システムです。ホテル側で完成済みの宴会メニューPDFを登録し、 宴会場ごとの固定QRから、会場と時間に対応したメニューをゲストへ表示します。ゲストはアプリやアカウント登録なしで、 スマートフォンのブラウザから確認できます。設定された公開時間になると表示し、宴会終了後は終了画面へ切り替わります。 顧客名・導入ホテル名は開示していません。
CHALLENGE
現場の課題
ホテル宴会場では、宴会ごとに紙メニューを印刷・仕分け・設置・回収する運用が存在します。 複数会場・複数宴会が並行して進むため、会場と時間の管理も必要になります。
SOLUTION
BQmenuによる解決
ホテル側が完成済みメニューPDF・会場・時間を事前登録。会場ごとに固定されたQRから、対象の宴会メニューをゲストへ表示します。 同一会場・重複する時間帯の登録はチェックされ、設定された公開時間から表示、宴会終了後は終了画面へ切り替わります。
PRODUCT DEVELOPMENT
要件を、プロダクトの仕様へ
- —宴会登録(宴会名・会場・時間・完成済みメニューPDF)
- —会場ごとの固定QR運用(宴会ごとにQRを作り直さない)
- —同一会場・重複時間帯の登録チェック
- —公開時間に応じた自動表示切り替え(公開前 → 公開中 → 終了)
- —ゲストはアプリ・アカウント登録不要、ブラウザで完結
- —ホテルごとのアカウント・データ分離
ホテル側:宴会登録画面
ゲスト側:スマートフォン表示
意図的に持たない機能
宴会予約管理・CRM・メニュー作成やPDF編集・翻訳・校正・アレルギー判定は対象外です。 メニューPDFの作成・内容の正しさはホテル側が担い、BQmenuは「いつ・どこに・何を表示するか」を制御する範囲に責任を絞っています。 物理会場へのQR掲示物(スタンド・POP等)の制作・当日設置もホテル側または既存の業者の役割で、BQmenuが標準提供するものではありません。
AI ORCHESTRATION
要件を基準にした、複数AIエージェントの役割分担
「AIでコードを書いた」だけでなく、要件文書を基準(Source of Truth)として、実装・レビューを別のAIエージェントに分担させ、 最終判断は人間が行う開発体制を取りました。
人間の役割
- ・顧客課題の理解とプロダクト方針の決定
- ・要件定義と仕様判断
- ・商用条件の決定
- ・実装・レビュー結果への最終承認(GO / FIX / STOP)
AIエージェントの役割
- ・要件文書に基づく実装(Claude Code)
- ・要件との整合レビュー(Codex)
- ・UI・表示レビュー
- ・ドキュメント整備
レビュー担当のAIエージェントは、発見した課題を自ら修正せず報告のみを行い、修正・受容・保留のいずれかを人間が判断する運用としました。
GO-TO-MARKET
LP開発も、販売のための成果として
BQmenuのランディングページ(bqmenu.com)は、 単なる紹介ページではなく、プロダクトの価値提示・運用フローの説明・料金と対応範囲の明示・問い合わせ導線までを備えた販売資産として、本番環境まで構築しました。 アクセス解析(GA4)とCTA・問い合わせのイベント計測、Cloudflare Pagesでの本番運用も含みます。
COMMERCIAL ENABLEMENT
営業資料・パートナー資料までを一貫管理
プロダクト開発後、顧客向け営業資料・販売パートナー向け資料・FAQ・運用ガイドまで整備し、販売フェーズへ移行しました。 単一の要件文書を基準に、App・LP・営業資料・パートナー資料の表現を横断して管理しているのが特徴です。 たとえば「完全ペーパーレス」のような断定表現は使わず、重複登録の対策も「チェック」であり100%防止を保証するものではないと明記するなど、 機能の実態に沿った表現に揃えています。これは「AIで作る」だけでなく、「AIで仕様と表現の一貫性を管理する」取り組みです。
STATUS
現在の状況
実際のホテルからの相談を起点に開発し、初号導入先が確認できています。現在は他のホテルへの販売フェーズへ移行中です。
NORTELIA'S ROLE